国際夫婦のお金の管理
国際結婚であるかどうかに関わらず、夫婦間でお金の管理をどうするか、というのは誰もが一度は考えたことのあるテーマではないでしょうか。
旦那さんと奥さんで別々の銀行口座を持ち管理しているという方もいらっしゃると思いますが、うちは検討の上、夫婦の共同口座を持ちたいということになりました。
娘の保育料、食費、ガソリン代などなど、夫婦で共同して負担すべき支出が多く、また逆に結婚祝いで頂いたお金などもあったので、そういうのをまとめて管理するために一つの口座があったほうがラクだろうというのが主な理由です。
では、どの銀行にしようか??
うちの条件としては、
①共同口座が開ける(口座名義に二人の名前を指定できる)
②維持費が無料、または安い。
③クレジットカード、デビットカードが2枚発行できる
④オンラインバンキングができる
ということで、大手の銀行に関しては維持費用がかかるため排除。
ドイツのDKB、Hello Bank、Easy Bank というのが候補にあがりました。
DKBに決定!ところが…
その中でもDKBはベンチャーではなくちょっとしっかりしている感じだったので、DKBに決めました。
旦那に必要事項を入力してもらいます。
その後、ビデオ電話にて Legitimation(本人情報の確認)を行うようにメールが来ます。
私はドイツに引っ越してきたとき個人用の講座をN26で開設したのですが、その時も同じ流れでした。
Legitimationは1人きりで静かな場所で行う必要があるので、旦那に娘を託して実施。Legitimationは無事成功しました。
しかし、その翌日。
なんとDKBからお断りのメールが!!
旦那が理由を問い合わせましたがお答えできません、の一点張りでした。
我々が推測した理由は「夫婦ともに無職」。
そう、何を隠そう当時定職に就いていなかった我々。
そりゃそうか。
再挑戦!結果は…
その後幸いにも旦那の仕事が決まり、それを機に再度挑戦。
これもだめ。
私が無職なのがいけないのか?となり、私の仕事が決まったあとに再度挑戦。
なんと、3度目の正直とはならず、失敗しました。
次の候補 Hello Bank
Legitimationをやりまくってすっかりプロになったわたし。
もう改善すべき余地がありませんので、他の銀行をあたることに。
Hello Bankがわずかにネット上の評判が良かったので、こちらに登録しました。
同じようにLegitimationを行うと、今度はこんなメールが。
滞在許可証のスキャンと、W-8BENフォーム…?
謎の用紙を埋めるように言われ困惑しましたが、旦那が問い合わせてみたところ、間違いというわけではなかったようです。
少し調べてみると、
Mittels des US-Steuerformulars W-8BEN (Certificate of Foreign Status of Beneficial Owner for United States Tax Withholding) kann ein in den USA nicht-ansässiger Ausländer (nonresident alien) die Vorteile eines Doppelbesteuerungsabkommens, z.B. des DBA-USA-ESt, in Anspruch nehmen und so die US-Quellensteuer (witholding tax) auf Zahlungen an einen nicht-ansässigen Ausländer ganz oder teilweise vermeiden.
米国の税務フォームW-8BEN(米国の源泉徴収のための受益者の外国のステータスの証明書)を使用して、非居住者の外国人は二重課税協定の利益を主張することができます。 非居住者の外国人への支払いに対する米国の源泉徴収税の全部または一部を回避できます。
https://www.wf-frank.com/nc/erbrecht-abc/def/w-8ben.html
アメリカ非居住者の外国人って…アメリカに住んでない非アメリカ人全員が必要なんでしょうか。旦那は不要だったけど…?
謎です。でも。書くことで二重課税を防げるものなので、提出しても損することはなさそうです。
PDFを送ると、当日中に口座開設の連絡がきました。
共同口座開設 DKB失敗の本当の理由(推測)
あとから考えてみると、おそらくわたしがEU圏外国出身であることが、DKBで口座開設できなかった大きな理由のようです。
まぁ多少頭にはよぎってましたが…。
EU県外出身はいろいろと面倒ですよね。
EU圏外だとややこしい手続きがプラスで必要になるので、DKBさんは受け付けない方針なのかも。
Legitimationについて 〜運に左右される〜
ちなみにLegitimationですが、具体的には何をするのかというと、パスポートなどの本人確認書類を片手に、パスポートをひらひらしたり、くるくるしたりしてパスポートが本物だよ、と証明します。
あと、自分の名前とか生年月日とかを聞かれます。
この作業なんですが、電波の接続状況や、照明の具合によってはかなり難航します。
向こうの人もパスポートのいい写真が取れるように頑張ってくれるのですが、どうにもいかないことも。
そういうときは切って(切られて)やり直し!
でも感覚的には、あたった担当者の人の技量も大きく影響するようで、うまい(というかやさしい、丁寧、忍耐強い?)担当者の人にあたるとスムーズです。あくまで感覚ですが。
そう、運しかないんです。
最後にTANコードと呼ばれる番号が送られてくるので、それをシステム上に入力すると、自動的に通話が終了し、Legitimation完了となります。これ重要!!
担当者の人は何百回と説明しているのでしょう、かなり早口なので聞き取るのが難しいです。あらかじめ流れを理解しておいたほうがいいと思います。
わたしは旦那に説明してもらっていたのにも関わらず最初の通話が終わったときに安心して自分から切ってしまい、最初からやり直しになりました。(ただのバカです)
おわり
ということでめでたく夫婦共同口座を開設することができました!今は、カードは届いたのですがどのようにアクティベートするのかわからず、何かしらコードが送られてくるのを待ってます。。さらにネットバンキングの仕組みも複雑なので色々わかったらまた記事にしたいと思っています。
今まで保育料、食費などはほぼ私、旦那は家賃というテキトー分担で払ってきたので、これできちんと管理することができます。
以上、オーストリアで夫婦の共同口座を解説する、でした。
参考になれば幸いです。
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