オーストリアのベーキングパウダーの選び方

オーストリア生活情報
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こちらのベーキングパウダーBackpulverは小分けになって売られているものがほとんどです。

ベーキングパウダー、たくさん種類があって迷う…

本記事では、
Weinstein-Backpulverとは何か、アルミニウムフリー、ビーガン、グルテンフリーのベーキングパウダーの選び方、Natronとの違いについて解説します。

Weinstein-Backpulverとは?

まずはベーキングパウダーの成分から説明する必要があります。

ベーキングパウダーの成分は、ガス発生剤酸性剤、遮断剤です。

  • ガス発生剤
    • ガスを発生させて、生地をふくらませる
  • 酸性剤
    • ガスの発生を促進する
  • 遮断剤
    • ガス発生剤と酸性剤が反応するのを防止する

このうち、酸性剤としてWeinsteinを使っているのがWeinstein Backpulverです。

Weinsteinはワインを製造するときに生成する物質です。

従来はDiphosphateが使われていましたが、リンはカルシウムの吸収を阻害したり、腎機能の低下した方は摂取するべきではなかったりと議論されています。そのため代替物として自然由来のWeinsteinが使われるようになりました。

※Weinsteinとは酒石酸カルシウム塩またはカリウム塩のことです。

最近はじめて買ってみましたが、普通のベーキングパウダーよりも多めの量が必要になること以外、違いは感じませんでした!

通常のベーキングパウダーは生地500gに対し16g(Dr. Oetker)なのに比べ、Weinstein-Backpulverは20gでした。

アルミニウムフリーのベーキングパウダーは?

ベーキングパウダーには酸性剤としてミョウバン(硫酸アルミウムカリウム)Aluminiumnatriumsulfat
が使われているものがあります。

アルミニウムはアルミニウムは地球上でに多く存在する金属で、土の中、野菜など食物の中、飲料水に多くの量が含まれていて、知らない間に摂取しています。

アルミニウムの人体に及ぼす影響には諸説あり、どれも決定的ではありませんが、安全性を考慮し子どもにはアルミニウムフリーのベーキングパウダーを使用することが勧められています

オーストリアやドイツで主流のベーキングパウダーは殆どがアルミフリーのようですが、気になる方はパッケージの裏面のZutatenを見て、Aluminiumの表記がないことを確認しましょう。

Wikipediaのページにいろいろなメーカーのベーキングパウダーの成分表が見やすく比較されていましたので、参考にしてみてください!

Backpulver – Wikipedia

上記によるとアルミニウムが添加されているのはRoyal Baking Powder Double Actingのみ?この商品は私は売られているところを見たことがないです。

Natronとの違いは?

ベーキングパウダーのガス発生剤としてはほぼ100%重曹(炭酸水素ナトリウム)Natron(Natriumhydrogencarbonat(NaHCO3))が用いられます。

Natronは、苦味がある、横に膨らむなど、ベーキングパウダーとは異なる性質を持ちます。

お菓子づくりや掃除に使われるほか、オーストリアやドイツでは、Brezel(プレッツェル)の表面を茶色くするのにも使われます。

Natron入りのお湯で焼く前の生地を茹でるみたいです!

グルテンフリーのベーキングパウダーの選び方

遮断剤としてはデンプンが使用されますが、使用されるデンプンによってはグルテンが含まれます。

グルテンフリーの食事をされている方はMaistärke等のグルテンフリーの遮断剤が使用されているものを選びましょう

ビーガンのベーキングパウダーの選び方

通常のベーキングパウダーはほぼビーガンですが、WeinsteinBackpulerは、ワインの製造過程で動物性物質が使われた場合(ゼラチンなど)は厳密にはビーガンではありません。

WeinsteinBackpulerを購入する場合は特にveganのマークが記載されているものを選びましょう!

私がよく買うベーキングパウダー

私がよく使っているのはDr. Oetkerのベーキングパウダー。

Hoferにもよく行くので、bellaというメーカーのものもよく買います。

どちらもアルミニウムは不使用です。ビーガンのマークはありませんが、Weinsteinは入っておらずビーガンの可能性が高いと思います。BIOかどうかについては不明。

最近蒸しパンをよく作ってます🥰

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