日本にも出産育児一時金、児童手当などがありますが、オーストリアにも類似した補助金があります。
Die Familienbeihilfe
両親の収入に関係なく、子どもが24歳になるまで一定の金額が給付されます。
誕生から3歳になるまで: 114 €
https://www.bruttonetto-rechner.at/familien/kindergeld/
10歳になるまで: 121,90 €
19歳になるまで: 141,50 €
24歳になるまで: 165,10 €
また、複数の子どもがいるとその分もらえるお金が少し増えます。
貰える条件ですが、以下のようになっています。
オーストリア在住
https://www.bruttonetto-rechner.at/familien/kindergeld/
オーストリア、スイス、またはEU / EEAの市民であること
居住許可を提示できればオーストリアに永住している第三国の市民
庇護法に基づいて認定された難民、または庇護法に基づいて特別な保護を受けている難民
基本規定の恩恵を受けていない、または有給で雇用されている補助的保護を受ける資格のある人
生活の中心がオーストリアにあり、子どもが同じ世帯に住んでいる場合
国際結婚をされてオーストリアにお住まいの方や移住された方は、上記の赤字部分に記載されている通り、滞在許可があれば条件に合致することになり、給付してもらえます。
Familienbeihilfeは特別な申請は必要なく、子どもの誕生から毎月自動的に入金されます。基本的には母親の口座に入金されるようですが、もちろん他の人に受取人を変更することも可能です。子どもが成人すれば子ども本人が受け取るようにすることも可能です。
これは日本の児童手当に似ていますが、異なる点は受給対象期間です。
児童手当は子どもが15歳になるまでですが、Familienbeihilfeは24歳まで。近年、大学進学の意義が大きくなってきており、それに伴い両親の教育にかける費用の負担も増えているところですので、長い期間国から補助金がもらえる制度というのは本当にありがたいです。
Das Kinderbetreuungsgeld
日本の育児休業給付金に似ています。
産後休業、育児休業は、こちらではそれぞれMuterschutz、Karenzという風に言います。Mutterschutz(=日本の産後休業)はオーストリアでは出産予定日の8週間前から出産後8週間です。
Karenz(=日本の育児休業)は最大子どもが生後24ヶ月になるまでとなっています。
Kinderbetreuungsgeldは、このKarenzの期間にもらえる補助金のことです。
KInderbetreuungsgeldには2つの種類があります。
- Kinderbetreuungsgeld-Konto (Pauschales Kinderbetreuungsgeld)…定額制の補助金
- Einkommensabhängiges Kinderbetreuungsgeld…所得依存型の補助金
Kinderbetreuungsgeld-Konto (Pauschales Kinderbetreuungsgeld)
もらえる金額は期間によって異なりますが、14,53 € 〜 33,88 €/日となっています。
Einkommensabhängiges Kinderbetreuungsgeld
こちらは出産前の収入が多ければそれだけ多くの補助金がもらえるようになっています。日本の育児休業給付金と似ていますね。
条件としては、出産前/出産休暇前の182日は、オーストリアで働いており、賃金を貰っていることです。
こちらでは、以前の所得のの80%が支給されますが、 最大金額が決まっており、66€(1か月あたり約2,000€)となっています。
参考にしたサイト
支給金額に関しては変動がある可能性がありますので、最新情報は以下からご確認いただけますと幸いです。
コメント