はじめに
オットーさんからWazeというアプリについて教えてもらいました。Wazeには、「速度違反自動取締装置(いわゆるオービス)」のいちを事前に知らせてくれる機能があります。
ヨーロッパって、日本に比べてオービスが多いんです。
わたしも経験あるのですが、知らない土地でオービスの存在を知らず、制限速度もあまりわからないまま走って罰金を取られてしまうなんてことがあるんです。
Wazeがあれば、オービスの一を事前に予告してもらえるので、制限速度を意識した運転ができるというわけです。
しかし!
ヨーロッパの多くの国で、この機能が違法とされているんです。
知らない間に法律を犯してしまう可能性もありますので、事前にルールをしっかり確認しましょう!
オーストリアでのルール
- 使用可能なもの
オーストリアでは、GPSナビのPOI(交通取締ポイント)の警告機能は合法です。例えば、特定の場所で取り締まりが行われていることを知らせる機能などは問題なく使用できます。 - 禁止されているもの
交通監視用の技術装置を妨害または影響を与える可能性がある「レーダー警報装置」は違法です。この定義が曖昧であるため、例えば、Wazeのようなアプリも安全のため使用を避けるべきでしょう。
罰則として、最大10,000ユーロの罰金に加え、デバイスが没収される可能性もあります。
ドイツ&スイスでの規制
- ドイツ
レーダー警告機能を持つナビやスマホ、ノートPCはすべて違法です。違反すると、最低75ユーロの罰金が科され、デバイスがその場で没収または破棄されることもあります。 - スイス
ドイツと同様に、レーダー警告機能は全面的に禁止されています。罰金額はさらに高く、最低200ユーロに加え、デバイスが没収・破棄されるリスクがあります。
他の国の状況
- 使用可能な国
イギリス、イタリア、スペイン、スウェーデンなどでは、レーダー警告機能が合法です。これらの国では心配せずに機能を利用できますが、最新情報の確認は必須です。 - 使用禁止の国
フランス、アイルランド、スロバキアでは、レーダー警告機能やデバイスそのものが禁止されています。 - 不明確な国
チェコ、ブルガリアなどでは規制が不明確ですが、違法とみなして使用を避けるのが無難です。
運転前に確認すべきこと
- ナビやスマホのレーダー警告機能がオンになっていないかチェックする。
- 必要なら該当機能を完全に無効化または削除する。
- 運転する国の交通規則や関連情報を確認しておく。
日本の状況
日本では、WazeやYahoo!カーナビなどのオービス予告機能を提供するアプリの使用は合法とされているようです。
厳密には禁止とする法律がないということです。
日本はオービスが普及していないのも起因しているのかも。なのでこれから欧州に習った新しい規制ができる可能性はあると思います。
なぜ違法なのか?
助手席に座っている人がオービスの一を事前に教えてくれる状況と、一体何が違うんだろう?とわたしも疑問に思ったのですが…
交通監視装置の目的は、安全運転を促進し、事故を防ぐことです。
これらの装置を妨害したり、回避するデバイスは、交通ルールの徹底を妨げるため、多くの国で禁止されています。
つまり、「制限速度はオービスの有無にかかわらず守られること」に意味があるので、オービスの位置を事前に警告することで、それ以外の場所では制限速度を守らない車が増える状況を避けたいのではないかというのが、わたしの解釈です。
まとめ
海外で運転する際には、必ず現地の法律を確認しましょう。
特にレーダー警告機能に関しては、厳しい罰則が科される場合があります。
Wazeは特に警告もなく普通にアプリストアからダウンロードできてしまうので、みなさんも注意してくださいね。
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