オーストリアの病院は予約を取るのが面倒だったり、開院時間が限られていたり…
そんなとき頼りになるのが薬局で買える市販薬ですよね。
でも、日本の薬と名前が違う、容量が違うのでややこしい!
毎年風邪、花粉症の季節にはお世話になっています。。。
今回は、使用頻度の高いと思われる薬についてまとめました。
商品名:Mexalen
一般名:Paracetamol → アセトアミノフェンのこと
日本では、カロナール、タイレノールA、バファリンなどに有効成分として含まれています。かなりメジャーな解熱鎮痛剤ですね。
ただし、用法用量に違いがあります。
まずこちらの錠剤は半端なくデカイであります。1錠につき500mgのアセトアミノフェンが入っております。
成人の場合は一回につき1錠(500mg)服用、一日最大4回(2000mg)服用可能となっています。
Erwachsene und Jugendliche ab 12 Jahren (und mindestens 43 kg Körpergewicht):1 Tablette bis höchstens 4mal täglichDie Tageshöchstdosis von 4 Tabletten (entsprechend 2000 mg Paracetamol) darf nicht überschritten werden.
Mexalen Gebrauchsinformation
対する日本のタイレノールAの使用上の注意には、成人一回につき1錠(300mg)、一日最大3回(900mg)までと記載されています。日本では少なめに設定されています。
ですので私の場合は500mgの錠剤を半分に割って飲むことも多いです。
錠剤を分割するこちらのツールが便利です。
商品名:Nasivin® Classic
一般名:Oxymetazolinhydrochlorid → オキシメタゾリン塩酸塩
日本でもナシビンMスプレーとして販売されているようです。鼻詰まりのときに鼻にシュっとすると、鼻がかみやすくなります。花粉症になったときにかなり使いました。
また、娘が飛行機に乗るときに、離陸時に使用するように医師から処方されたこともあります。激しく抵抗されたためほぼ効果はわかりませんでしたが…。
商品名:Nureflexなど
一般名:Ibuprofen → イブプロフェン
日本では、イブ等に含まれています。規格によっては処方箋が必要ですが、薬局で購入できるものもあります。
この錠剤はジェネリックのものですがどぎついピンク色。
イブの使用上の注意には、一回2錠(150mg)、一日最大3回まで(450mg)となっています。
オーストリアの用法用量は、一回1-2錠(400-800mg)、一日1200-2400mgとなっています。やはり日本は少なめの設定。
Der empfohlene Dosisbereich für Erwachsene und Jugendliche ab 15 Jahren liegt zwischen 1200 und 2400 mg Ibuprofen pro Tag. Die maximale Einzeldosis für Erwachsene soll höchstens 800 mg buprofen betragen.
Ibuprofen Genericon 400 mg Filmtabletten
分類としては非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs:Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs)です。
商品名:Parkemed
一般名:Mefenaminsäure → メフェナム酸
メフェナム酸は日本ではポンタールカプセル等として使用されていますが、調べたところOTC(薬局、ドラッグストアで購入できる薬)には有効成分として含まれているものはありませんでした。
分類としては非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs:Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs)になります。
商品名:Prospan® Hustensaft
一般名:Efeu-Spezial-Extrakt EA 575® → アイビー抽出物
日本では該当する製品は見当たりませんでした。
いわゆる咳止めシロップです。生後3ヶ月から使用できるというのがすごいです。ハーブから抽出されたものなので効き目、副作用ともにマイルドなのかもしれません。
味がふつうに美味しいのでもしこういう味のジュースが出たら買います。
商品名:TANTUM VERDE®
一般名:Benzydamin hydrochlorid → 塩酸ベンダジミン
日本では該当する製品は見当たりませんでした。
こちらはいわゆる「のど飴」のような存在です。喉が痛くなって薬局に行ったところこちらを勧めてもらいました。味が普通に美味しい(VC3000のど飴に似ている)です。
便利なサイト
Arzneispezialitätenregister
オーストリアで登録されている医薬品の検索システム。添付文書も参照できます。
日本で使っているお薬、こちらでも買えるかな、と思った場合には、一般名をドイツ語訳してWirkstoffのところに入力して検索してみてください。
まとめ
同じ有効成分でも日本とは一見異なる名前で売られていたり、用法用量が異なったりするので戸惑いますが、薬局で購入できる医薬を便利に活用したいですね。(塩対応な人が多いので)予約を取るのが億劫になってしまいがちですが、症状がひどい場合や良くならない場合には医師の診察を受けましょう。
追加すべき薬があれば教えて下さい〜
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