先日、コロナワクチン(ファイザー、一回目)を受けてきました。
最寄りの駅(Kaisermühlen、U1)につくと東京並みに目印の看板、矢印なんかがあり、
動画の通り階段には一弾おきに印字が!!
優しさ設計。迷うことがないですね。
会場内の様子(Vienna Austria Center)
会場内はとてもよくオーガナイズされていて、
最初に予約の有無を確認されて緑のチケットを貰うのですが、
緑のチケットがある方は進んでくださ〜い
と係員の人に言われ、大きな展示場のような会場に入っていきます。
なんか、フェスみたいだね!!(キャイキャイ)
この過程が夏フェスやコンサートを連想させて、一緒に行った人と盛り上がりました。
会場に入ると、エスカレーターに乗って地下に向かいます。
地下はとっても広くて、進んでいくとまずImpfpass、E-Karte、質問票のチェック。
ワクチンのロット番号等を記入してもらいます。
その次が医師からの説明と同意。
ワクチンの副作用について知っていますか?
と聞かれ、モゴモゴしていたら、一緒に行った人が
事前に調べたので知っています
といろいろと話し始めてくれたので助かりましたw
ここで左肩か右肩どちらに接種するか聞かれ、私は右利きなので左肩にしました。
左を下にして眠ることが多い方は右肩のほうが良いみたいです。
ちなみに、一般的に2回目の接種後の有害事象のほうが重く、何か有害事象を緩和するために事前に薬を服用すべきか、という質問に関しては、私の担当医師は「予防的な薬の服用は推奨されない。もし有害事象がひどく出たらParacetamol(Mexalen)を服用するとよい。」と回答していました。
ここですでにImpfpassにサインがされます。(書面上ではこの時点でワクチン接種済みとなる)
先に進むと洋服屋さんの試着室のような小さな個室が並んだ空間に着きます。
係員に指示された番号の個室へ入室します。
その中には看護師の方がおり、そこでワクチンをチクリです。
質問票を回収されるのですが、できている質問票の山から、かなりの人数にチクチクしていたことが想像されました。
陽気な感じの看護師の方で、
私はうまいからね〜全然痛くないヨ。
今日はもうちょっとね、数百人くらいで練習してるからねぇ〜
和みました。
看護師の方の言うとおり全然痛くなかった!!
(これまで私が打った中で一番痛かったワクチンは子宮頸がんワクチン(2回目)ですね…
あれは声が出そうになった。)
その先に椅子が並べられた空間があり、接種後15〜20分は待機するように言われます。
結局何事もなく、時間通りに会場をあとにしました。
独り言(スルーしてください)
ここからは独り言なのですが…
最近ツイッターなどで、「ワクチン接種しました。副作用は、…。」という投稿をよく耳にします。こういう情報は、製薬会社(及び医療従事者)はすべて収集し政府に報告する義務があります。
製薬会社の社員は自社製品の副作用情報を耳にした場合、だいたい翌日中には会社に報告するように、といった会社のルールがあるんですよね。
自分がもしファイザーやアストラゼネカに勤めていたとしたら、この時期大変なことになっているだろうな〜とぞっとします。怖くてSNSなんて開けませんね…。
SNSやインターネット上の有害事象情報をどのように対処するのかについては企業によって違うルールが定められていると思いますし、私の知る限りガイドラインもグレーな部分が多く、どこまで収集するか、どこまで報告するか、というのは微妙な問題です。古い記憶なので今はそういった規制が整備されているかもしれません(調べろ)。
副作用情報の収集は各国のヘルスケア管轄機関でも行っています。インターネットで検索すればすぐに出てきます。
皆さんの報告→副作用情報が充実し、解析が進む→投薬に際して情報提供が十分に行われる(また、副作用のリスク因子が判明したり、対処法が確立する)→安心! となるために、ぜひ報告してあげてください。
●日本(医薬品医療機器総合機構)
●オーストリア(BASG – Bundesamt für Sicherheit im Gesundheitswesen)
●ドイツ(BfArM, Paul-Ehrlich-Instituts (PEI) )
臨床試験って被験者数も観察期間もいろいろと限られていて、そのフレームだけですべての情報を回収するというのは不可能です。臨床試験でわからなかったことが市販後になって初めて明らかになるということは珍しくないです。日常的に使用する薬の中にも、(発生頻度はわずかですが)致死的な副作用が知られているものだってあります。情報は常に更新されていく必要があるんですよね。
もちろん症状が重い場合はすぐに医師または薬剤師へ連絡を!
長くなってしまいました。(反省)
おわりに
今の所ワクチンを接種した人に対する規制の緩和等はありませんが、今後どのようになっていくのか注目されるところです。
ワクチンを打つかどうかは個人の選択になりますが、私のように日本への一時帰国をできるだけ不安なく行いたいという海外在住の日本人や、人と接する機会の多い仕事に就いている人は、接種をせざるを得ない状況になると思います。(個人的にはワクチンを打って安心できるなら打っときたいという考えです。)
いずれにしても、ワクチンに対して拒絶感のない方にスムーズに接種が進み、少しでもコロナウィルスの拡散をせき止めることができたらと思います。また、予期されない(未知の)副作用などが今後報告されることがあるかもしれませんが、十分な情報が早期に回収され、適正使用が進むことを祈ります。
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